相川病院

聴診器・発熱について

松田敏宣 相川病院 院長 


 「熱がある」と体もだるくなりますし、何かの病気を疑うものです。ここで大事なのは自分の平熱を良く知っておくことです。一般的には36度7分位までが平熱ですが、これはあくまで平均です。人によっては36度の人もあるし、中には35度台の人もいます。まずは自分の平熱を測りましょう。比較的涼しい室内で安静時の熱を測ります。平熱+1度位が微熱。それ以上は相当な熱ということになります。では発熱の原因について述べます。

1)かぜや気管支炎

 一番多いのは、ウイルスや細菌が口や鼻から気道にはいって悪さをする感染症です。のどの症状や咳があるので見当もつきやすいです。高熱が続き、体の節々が痛いときはインフルエンザかも知れません。微熱が続くときや、高熱の時は胸部レントゲンを撮りましょう。肺炎かも知れません。

2)尿路感染症

 尿が近いときや排尿時の痛みがある時は膀胱炎が考えられます。尿検査をすればすぐ分かります。ほって置くと腎盂炎にもなるのできちんと治療しましょう。

3)おなかが痛いとき

 このときは要注意です。下痢して熱が在れば急性腸炎です。夏場は食中毒に注意が必要です。右下腹が痛い場合は虫垂炎(盲腸)かも知れません。上腹部が痛い場合は急性胆のう炎や急性すい炎の可能性も在ります。これらの中には外科手術の必要な場合があります。血液検査やレントゲン、腹部エコーが参考になりますので、よく診てもらいましょう。

4)その他

 微熱が続いていて色々検査しても、特に感染の証拠がない場合は、別の病気を考えねばなりません。貧血、癌、膠原病などです。更に詳しい検査が必要になります。


 

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